創業180年記念巡回展(2)中国北京・杭州・成都・深セン

2019.01.21  コラム 清課堂の日々

2018年は清課堂が創業して180年目を迎える節目の年にあたり、それを記念した数々の新作、展覧会、記念誌の出版に取り組んでいます。その中から、8月から各地続けて行った巡回展について2回にわたりご紹介します。展覧会「創業180年記念巡回展(1)台中~香港」に引き続き、巡回してきたのはいよいよ中国本土です。まずは中華人民共和国の首都である北京での展覧会から始まります。

 

「清课堂180周年世界巡展中国大陆北京首展」

日時:11月17日、18日 場所:「ギャラリー回HUI」北京市东城区嵩祝院北巷「嵩祝院」内

ここ「嵩祝院」は300年ほど前、清時代に建てられた仏教寺院で、ほぼ創建の頃からの建物がそのまま残っています。故宮のある紫禁城のすぐそばに位置し、この一帯は文化財保護地域にも指定され静かで美しい街並みが保全されています。近年古い建物をそのままに改築され、寺院内にはホテル、レストランがあり、そしてここ「回(HUI)ギャラリー」もその一つ。

週末の二日間にわたり、製作風景など動画を交え、各回3時間ほどのトークショーと交流を行いました。

 

「清课堂180周年世界巡展 杭州站」

日時:12月1日、2日 場所:「虚度空间」杭州市西湖区留和路139号 东信和创园54栋

杭州市内から少し離れた郊外、浙江工業大学のそばにある広大な工場跡地のエリアにて、古い工場をうまく改装した建物が立ち並んでいます。エリアにはホテル、レストラン、ギャラリーが立ち並んでいて、週末は静かにショッピングを楽しむ若者で溢れています。ここ10年ほど中国各地では、古いものを壊さずにそれを流用して改装、美観保全をしているのを多く見かけます。

ここ杭州では、ちょうど刷り上がったばかりの180年記念書籍が展覧会会場に到着しました。こちらでもトークショーと交流会を行いました。

 

「清课堂180周年世界巡回展 成都站」

日時:12月13日—17日 場所:「泰一生活艺术馆」成都市锦江区通宝街88号
*12月14日午後19:00-21:30は、オープニングレセプション

三国時代に蜀の都でもあった成都、歴史的遺産も数多く残されていることから以前より来訪を楽しみにしていた地であります。近年の西部大開発によって経済的にも豊かな地域で、市内中心部を流れる川をはじめ街並みが美しいところ。唐辛子や山椒いっぱいの四川料理でも有名。飛行機で降り立った直後からオープニングレセプションで1時間ほどのトークを行いました。

巡回展3カ所目、昨年の上海とあわせると4カ所目の中国での展覧会となりますが、お客様の熱気がもっとも感じられる成都でした。3回のトークイベントでの質疑御応答も、もっとも多く集まったように思います。一方的に紹介をするだけではなく、お客様との交流が一番うれしいひと時です。

 

百年锡器清课堂「180周年世界巡回展 深圳展」

日時:12月21日、22日 場所:「艺境生活馆」深圳前海·观一

もともとIT関連で急発展し、都市の成長が著しく若い都市ですが、とくに新しく開発が進んでいるエリアのひとつ「宝安(バオアン)」に位置します。高層高級マンションが立ち並び、大型ショッピングセンターやビジネスビルも隣接したビルの中にギャラリーがあります。深センはそれまでの四川省成都から南東に1700㎞、気温差は10度ほど高く、持ってきた着物が暑苦しくて大変でした。

 

書籍:清課堂 一百八十年(簡体字中国語版)のご案内

清課堂 一百八十年(簡体字中国語版)

2018年、清課堂は創業から180年を迎えることが出来ました。この節目を祝い記念して、この本を執筆しました。

歴史を振り返りながら一般の市井の方々にもわかりやすく金属工芸をつたえ、また後世にわざと知恵、哲学を残してゆくために、本来ならば企業の財産ともいえる製法にまで踏み込んで本書を出版します。これまでご愛顧いただいたお客様への感謝を込めて、新たにこれから出会う中国の方々へのご挨拶を込めて、写真を交え200ページを丁寧に書き記しました。

京都寺町二条の店舗の他、オンラインストアからもお買い求めいただけます。

清課堂 一百八十年(簡体字中国語版)

※こちらは「簡体字中国語版」となっております。現在、日本語および他言語はございません。

 

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展覧会報告「創業180年記念巡回展(1)台中~香港