矢立金具 蝶番の新調

2010.05.21  リノベーション 装い

矢立

青銅製の矢立。作者は不明。矢立をご存じない方も増えましたが、筆、墨を持ち運ぶための携帯用文房具です。長年使い込まれ、青銅の良い味がにじみ出ていました。銀製の蓋の蝶番(ちょうつがい)が、長年の使用でねじ切れています。

蝶は、二つの複雑な板と心棒によって構成されています。局所に強い力が加わるために、柔らかい銀で作ることは意外と困難です。さらに見た目のシンプルさとは裏腹に、曲面に蝶板をぴったりと這わせる成形加工も難しいところです。

金属疲労でねじ切れてしまった蝶は、もう再利用は出来ません。今回は心棒も切れていたので差し替え、蝶の片方を新調しました。

 

修理について

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