暖簾

2012.09.27  清課堂の日々

清課堂店先に暖簾がかかりました!!

 

道行くいつものご近所さんから「雰囲気がありますね。」
「寺町通りの印象がよくなったね。」とお声を頂いております。
この暖簾には、(山中家)家紋の『 井桁に四目車 』をモチーフにした 清課堂ロゴマークがあしらってあります。デザインを手掛けて下さったのはgridGraphicさん!

このロゴマークも七代目(山中)源兵衛の思いと、デザイナーの心粋を掛け合わせ仕上がったものです。
受け継がれた家紋を掲げ、七代続いた先祖に感謝の気持ちを込めて…
「よいモノヅクリ」をこころがける、お客様へのお約束として…
新しいお店の顔ができました。

 

「暖簾と文化と歴史」

そよそよと風に揺られて、中へと誘う暖簾。
日を浴びてまぶしくもその影は柔らかです。
一枚の布は道行く人々とのよい距離感を保ってくれ、
日本の奥ゆかしいものの一つだと思います。

暖簾は禅寺で寒さを防ぐために簾の間を覆った布でしたが、庶民の間で日よけや目隠しなどとして発展し、平安時代末期には商品の絵や記号が入り看板の役割を担っていたなったそう。
暖簾に紋や屋号をあしらうのうになったのは室町時代、商屋が商標として店先に掲げたのが始まりで、近世には寺子屋の普及とともに庶民の識字率があがったことで「文字」が表記されるよになり、さまざまな設計や形が生まれてきたようです。

その役割やデザインを振り返ってみると民衆の生活や習慣が見えかくれし、町を歩くのが楽しくなりそうですね。お近くのお店にはどんな暖簾がかかっていますか。

またよく耳にする「暖簾分け」「暖簾を守る」という言葉は、商人の心意気を表すことばだということがわかります。今、改めて店を構える姿勢や思想を感じています。

私達もその『 印 』を大切にしていく心構えです。
今後ともご愛顧のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。