漆の焼き付け直し

2010.03.15  茶の器

写真は、銅もしくは銅合金の素地に漆を焼き付けた「宣徳(せんとく)」という技法です。本来は使い込むうちに光沢が落ち着き、適度に擦れて漆に濃淡ができ味が深まる品でございます。長年お使いいただき汚れなどが目立つ場合、漆の焼き付け直し等をいたします。新品同様とまではまいりませんが、ふたたび輝きを取り戻すことも可能です。

宣徳横手急須

元あった状態を想像し、漆の色合いを調合します。漆をかける回数や素地の種類によっても色の出方も変わってまいります。ご要望を伺った上で作業を行います。

 

修理について

弊堂では、洋の東西を問わず金属工芸品の修理を承っております。日々作り続けているもの、オーダーメイド品の他にも、傷んだ金属工芸品の修理も私どもの大切な仕事です。物理的な可否や工費の大小はございますが、まずは私どもにご相談ください。詳しくは「修理について」をご覧ください。

※他社製品の修理に関して:金属製品は他の素材に比べ寿命が長いことから、業者にはその製品の修理の責任があると弊堂は考えています。また製造業者は素材や技術を熟知している分、弊堂よりも工賃が安価に収まることの方が多いです。メーカー・販売店が現存する場合、先ずその業者に修理をご依頼ください。