吉祥を呼ぶ「三足の蛙」、コロナ禍に現る。

2020.12.22  香の器

深刻な感染症リスクによって、世界が一変した2020年。新型コロナ感染症の流行によって、人々の生活や社会経済は甚大な被害を受け、多くの方が亡くなりました。医療現場では、今なお大変な状況が続いています。

弊堂も春先は休業や時短営業により、来客数は激減。かなり苦戦を強いられました。しかし、このような時期こそと、製作はよりいっそう励んでおりました。飲食店さまをはじめとして、業務用の器などで長年お付き合いのあるお客さまからは、ご自身が大変な状況にもかかわらず、多数のご注文をいただきました。

またオンラインショップを通しては、個人のお客さまからも途切れることなくご注文が続いております。苦境に立たされた一方で、皆様方から大切にお守りいただいていると、改めて実感することができた一年でした。

今、巷では新型コロナ収束への祈りを込めた商品が数多く出回っています。一日も早い鎮静化を願って新たな品を発表するのであれば、清課堂らしいもの、京都らしいものをご提案すべきでしょう。だとすれば、やはり「三足の蛙」しかありません。

三足の蛙

「本能寺の変」が起こる前夜、突然鳴いて織田信長に異変を知らせたという言い伝えがある「三足の蛙」。モチーフとなっている中国の幻獣、蟾蜍(せんじょう)は長寿と吉兆の印で、三本の足を使って財をかき集めるとされています。

不思議な伝説に包まれた香炉を、弊堂では創業175周年を迎えた2013年に青銅で復元。創業180周年の2018年には銀で製作し、いずれも限定数のみ販売し完売いたしました。今回、私どもにとっても特別な意味を持つ香炉を新作として送り出すにあたっては、コンセプトや設計から見直してリデザインしています。

本能寺様が所蔵している信長の香炉は、身体が大きく、ずんぐりむっくりとユーモラスな姿。非常に特徴的なデザインで歴史的価値の高いものですが、生活工芸としての視点で見れば、さらにブラッシュアップできる部分もあるかと常々考えてました。源兵衛好みの味付けを加えた2020年度版「銅香炉 三足の蛙」は、手のひらに乗る小ぶりな姿で、デザインもより愛らしく洗練されたものとなっています。

禍を知らせ、幸福を呼ぶ蛙に、世界平和への祈りを込めて。叙勲や新築、御結婚のお祝い、お家のお守りとして、大切な方やご自身のおそばに置いていただきたい、縁起の良い蛙です。ぜひ一度店頭で手に取ってご覧いただきたく存じます。

三足の蛙

三足の蛙

三足の蛙

 

銅 香炉 三足の蛙

・およその大きさ:w70 ×d125 ×h85 (mm)
・およその重量:550g
・その他:桐箱入り、古銅色

 

お買い求めについて

京都寺町二条の店舗の他、オンラインストアからもご購入いただけます。

<追記>
作品には手間暇がかかることから、ご注文に対しての製造がなかなか追いついておりません。ご予約扱いとしてご注文をいただき、製品が完成次第、順次お届けしております。(2021年8月時点:納品までおよそ約 1ヶ月半)

銅 香炉 三足の蛙【予約注文】

清課堂オンラインストアでは、この他各種新作も取扱いしております。