長押金具の製作

2012.07.04  お誂え しつらい

長押金具

この季節になると、日本家屋では通常の襖や障子を外して葦戸(夏障子)をはめたり、それも取り払って簾(すだれ)をかけたりして、夏の室礼をととのえます。簾を鴨居にかけるときには、大概は市販の金具で事足りるのですが、ちょっと変わった長押(なげし)のついた家屋だと市販品が使えないこともあります。

そんなときには、その家屋の作りにあわせて簾金具をつくることとなります。このお宅は新築の際、ナナメに切られた長押をつけられたこともあって、市販品を用いることが出来ませんでした。真鍮を用いて掛け金具を特別製作いたしました。