ビールの味わいをとことん楽しむうつわ

2017.11.28  酒の器

この秋、サントリービールのトップブランド「ザ・プレミアムモルツ マスターズドリーム」とのコラボレーションビアカップが発表されました。醸造家・秀島誠吾さんとじっくり対話を重ね、ビールの持つ味わいと香りを究極に引き立てるカップ(グラス)の開発に取り組みました。伊勢丹新宿店でのみ発売される限定の作品たちです。マスターズドリームの持つ多重層の味わいを、うつわの違いから「味を探しに行ける」をテーマに開発が続けられました。

 

今回清課堂からは2種のカップを製作しました。いずれも口が狭くなっているのが特徴です。一般的には口広がりの方が製作の手間がかからず安価に仕上がるのですが、今回はビールの持つ味わいと香りを究極に引き立てることがテーマですので、あえてその難易度の高い形状に取り組みました。

2種のうちひとつは、先細りになった湯呑形(上写真左手)。飲みくちに外側に向けた傾斜がつけられているためくちびるにフィットし、ビールの冷たさが直に伝わってきます。
径が広いことから香りも感じやすく、ビールが口全体に広がります。くちびるが感じる冷たさという質感から始まって最後は口の中で味わうグラスです。

もうひとつは、卵のような丸い形。径が狭く、一度に口に入ってくる量が少ないため、一口一口大切に味わうのに適しています。そのため、舌で少しずつ味を探すことができ、またそれぞれの味が口の中で混ざっていくのを感じることができます。思わず両手を添えたくなる型状で手から冷たさが伝わるグラスです。

ビアカップ開発についての取材記事はこちらをご覧ください。
(サントリー様のビアカルチャーマガジンにリンクします)

同じ素材、同じビールでも、味わいはこんなに変わる その逸品ができるまで (清課堂編:その1)
同じ素材、同じビールでも、味わいはこんなに変わる その逸品ができるまで (清課堂編:その2)
「飲み比べて違いを感じて欲しい」味を探しに行けるグラス完成! その逸品ができるまで〜最終回〜

この素材の特徴でもある、錫(金属)ならではの温度感をテーマにした名前を秀島さんに名づけていただきました。台形型のものは飲みくちの形状から、ビールの冷たさがくちびるへまず伝わることから『くちびるから味わうグラス』、卵のような丸いものは、ゆっくりと味わえることから『舌でころがすグラス』と名づけられました。清課堂の錫の作品のほかにも、ガラスメーカーの木本硝子さん、陶芸家の釋永岳さんの作品たちも同時発売となります。

 

お買い求めについて

『くちびるから味わうグラス』
素材 錫99%、銀1%
サイズ 約口径8×高さ9cm 内容量370ml

※ SOLD OUT こちらの製品は完売いたしました。

 

『舌でころがすグラス』
素材  錫99%、銀1%
サイズ 約口径6.5×高さ8.5cm 内容量 約390cc

※ SOLD OUT こちらの製品は完売いたしました。

 

<終了しました> スペシャルイベント

平成29年11月29日(水)~12月5日(火)、新宿伊勢丹本館5階リビングフロア テイスティングカウンターにて、マスターズドリーム「味を探しに行けるグラス」シリーズを実際に用いての試飲会が行われます。期間中は一杯500円で6種類のカップ(グラス)をお試しいただけます(マスターズドリーム一本のお土産付き)。お買い求めをお考えの方はもちろん、素材や形状の違いによって変わる香りや味わいをぜひお楽しみください。

12月3日(日)には、今回のビアカップ(グラス)の開発に力を注いでいただいた醸造家、秀島誠吾さん自らによる試飲セミナーも行われます。